不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングではどのようなリスク対策がされているの?

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不動産クラウドファンディングの比較サイト-クラウリングです。

投資にリスクはつきものですが、不動産クラウドファンディングはリスクが低い投資だという話を、オンライン上で、よく目にします。

ここで言う、リスクが低い投資とは具体的にどのようなことなのかを、一度検証してみようと思います。

不動産クラウドファンディングのリスクに関する情報はあまり目にしません。

ただ、実際のところどうなんでしょうか。

本当にリスクは小さいのでしょうか。

一度、不動産クラウドファンディングのリスクについて考えてみましょう。

不動産クラウドファンディングに投資ことで考えられるリスクとは?

不動産クラウドファンディング考えられるリスクはは次のようなものになります。

  • 元本割れ
  • 配当が予定分配率通り払われない
  • 事業者の倒産

投資家にとってのリスクはこの3つです。

特に、一つ目の「元本割れ」に関するリスクは多くの人が投資に慎重になる要素です。

「お金を増やしたいけど、絶対に減らしたくない」という、一見矛盾してるような強い気持ちが働いているのでしょう。

不動産クラウドファンディングのリスク対策と事業者の取り組みを紹介

元本割れや配当が予定通り支払われないといった投資家にとってのリスクに対して、事業者はどのような取り組みをしているのでしょうか。

不動産クラウドファンディングの事業者が組成しているファンドによって様々な取り組みがありますので、ここではその一例を紹介します。

不動産クラウドファンディング事業者による劣後出資で不動産価格の下落をカバーする

ほとんどの事業者は自ら募集するファンドに劣後出資を行なっています。

優先劣後構造の仕組み

劣後出資とは、配当金は後に分配され、損失は先に負担する出資の仕組みです。

対象不動産に万が一損失が出た場合には、劣後出資者が出資した資金から取り崩していくことになります。

ですので、出資金額全体に対して劣後出資の比率が高いほど、投資家の資金は手厚く守られていると考えることができます。

不動産クラウドファンディング事業者以外の第三者とのサブリース契約を締結する

投資家への配当金の原資は対象不動産から得る「家賃収入」によるインカムゲインと対象不動産の「売却益」によるキャピタルゲインの2つです。

万が一、不動産に空室が出た場合、家賃収入が途絶えてしまい投資家に配当金を分配することができなくなります。

そのような事態を防ぐために、第三者とのサブリース契約で、運用期間中に家賃収入が確実に入る仕組みを用意します。

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ただ、第三者と言っても、実態としては事業者の関連会社であることが多く、資産管理会社などを別で立てて運用しています。

投資家の待機資金を分別管理する

預託金制度を取り入れている事業者では、投資家から資金を事前に集めることができます。

ただ、不動産クラウドファンディング事業者では、投資に使われる前の待機資金を事業者名義の銀行口座に保管しておくことができません。

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そこで、事業者は未出資金の管理に信託銀行を活用した分別管理を行ないます。

これにより、事業者が倒産するような事態においても、待機資金はしっかり保全されます。

ファンドの対象となる不動産を信託登記する

自己信託の仕組みを取り入れることによって、投資家の資産が強く保護されます。

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この仕組みは、ファンド組成に利用される不動産は不動産登記簿上において信託登記され、信託受託者が倒産した場合でも、その固有の財産とは別扱いになります。

つまり、債権者の権利行使ができない財産扱いになるため、投資家の財産は強く守られます。

リスクと対策を理解しておけば納得して投資ができます

不動産クラウドファンディングにはどのようなリスクがあるのか?

事業者は目の前にあるリスクに対して、投資家の資産の保全を図るためにどのような対策を講じているのか?

実際に投資を検討するにあたり最低限知っておくべきポイントになります。

この記事の内容を参考にして照らし合わせることで、現在募集されているファンドへの投資判断材料の一つにしていただければと考えています。

編集後記

不動産クラウドファンディングのリスクについて、慎重な物件選びから始まり、二重、三重で対策を打ってきているという印象を受けています。

事業者的な目線で見たときに、正直ここまでやる必要があるのだろうか?と思うファンドも多いですが、投資家の視点は厳しいものです。

各社足並みを揃えることで、リスク対策の部分においても競争が激化しています。

投資家にとっては、ありがたい話ですね。

株式投資のように相場が上下しないため、計算ができて、計画的にお金を増やすことができる点も不動産クラウドファンディングの大きなメリットだと思います。

資産運用は決してギャンブルではありません。

たとえ少額であっても、長期的にお金を積み立てていくことで着実に資産を増やすことが可能なのです。

この記事を書いた人

クラウリング運営会社 サイバーブリッジ株式会社 櫻井

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