お金に関する教育 | あなたは子供に対してどのように教えますか?
不動産クラウドファンディングの比較サイト-クラウリングです。
もしあなたに子どもがいたら、お金のことはどうやって教えたいですか?
先日テレビでとある保育園が紹介されていたのですが、なんとそこでは幼児に投資教育をしていました。
まだ小学校にも行ってない小さな子どもたちが、ゲームを通じて、株式、投資、配当などと言い合っている姿を見てただただ驚きました。
私は常々、お金や税のことは義務教育化した方がいいのではないかという考え方なので、驚いていると同時に、とても食い入るようにテレビを見ていたのです。
今回のコラムでは、そんなお金の教育について考えていきます。
日本の教育は実践で活かされない

日本の義務教育は世界的に見ても極めて高水準です。
日本の識字率はほぼ100%で、ほとんどの人が読み書きや計算ができ、日常生活に困らない程度の勉強を受けることができるようになっています。
私たちにとっては、非常に当たり前のことなのかもしれませんが、これは世界的に見るととても貴重なことで、日本は非常に恵まれているわけです。
それでも、その学びを人生に活かせるかどうかは、別の問題になります。
日本は世界的に見ても学力は劣らないにも関わらず、それに対して活躍している人の数や富裕層の割合が圧倒的に低いのが現状です。
教育インフラが充実していながら、実践では全く活かされていないのが現状です。
それは一体なぜなのでしょうか。
世界のマネー教育

その謎を世界の教育事情を見ながら確認してみましょう。
特に先進国では、積極的に子どもたちにお金の教育を受けさせています。
- 貯金やお金の管理について
- 予算の組み方
- クレジットや借金について
- 投資や資産運用について
このような金融教育が、しっかり教育カリキュラムに組み込まれています。
また、皆さんは「モノポリー」というボードゲームをご存知でしょうか?
私も昔やったことがあるのですが、サイコロを振って駒を進め、お金のやり取りがあるという点では人生ゲームに似ているかもしれません。
ただし、人生ゲームよりもお金のやり取りが多く、借金や不動産投資をする場面も出てきます。
このゲームの目的はモノポリー(monopoly)、つまり「独占」をするということです。
お金こそが正義であるという考え方を象徴するようなゲームです。
土地や鉄道会社を買収し、家やホテルを建設したり、他のプレイヤーから高額なレンタル料を徴収して自らの資産を増やし、最終的に他のプレイヤーを全て破産させることがゴールになるゲームです。
いかにもアメリカ発祥らしい豪快な遊びですが、ゲーム感覚でリアルなお金のやり取りを経験できるので、お金の勉強という意味ではとても参考になります。
モノポリーについてはボードゲームが主流ではありますが、オンラインで始められるものも充実していますので、ぜひ一度家族で遊んでみて下さい。
参考:定番ボードゲームの「モノポリー」の遊び方と、知られていなかった重要ルール(外部サイト→)
欧米諸国の子どもたちは、このように幼い頃からお金やお金に関連する様々なことに慣れ親しんでいるからこそ、大人になってもそれほど抵抗なく、投資や資産運用を始めるのだと思います。
日本の金融教育は時代遅れ?

では、日本の金融教育はどのような状況なのでしょうか。
日本では、2022年度になってやっと高校の学習指導要領の中に金融に関する項目が追加されました。
家庭科の授業で資産運用、株式や債券、投資信託などの基本的な金融商品について教えるようです。
しかし教育の現場では、これまで教えたことがない金融のこと教えるということは、非常に大変なことのようです。
教育現場の方々は、実際のビジネスの世界でお金の動きに触れる機会は極端に少ないですし、そもそも、子供に教える立場の大人が、お金に関する教育をまともに受けてませんので、教えることなど出来るはずもありません。
「お金」よりも「稼ぐ力」が大事

ここで一つ大事なポイントがあります。
一番大切なのは”お金そのもの”ではないということです。
大切なことは「お金を稼ぐ力」であったり、「お金を通じて何をするのかということを身につけること」だということに気が付くことが出来るかどうかなのです。
目先の利益や甘い誘惑にとらわれず、長期的な視点で資産運用を考えられるかどうかだと思います。
もちろん、働いて稼ぐのも「稼ぐ力」の一つですが、それに加えて、お金に働いてもらうことができれば、間違いなく今よりも収入は増えるはずです。
これが不労所得というもので、これも立派な「稼ぐ力」なのです。
資産運用は、正しい情報を時間をかけて収集するような勉強を必要とします。
投資や運用はそんなに甘くなく、損をすること、時には騙されることもあるかもしれません。
相手を騙すのは当然悪いことなのですが、騙される人はそれ以上に悪いと考えるのが投資の世界です。
それくらい無知であることは罪なこととして覚えておきましょう。
投資で成功するために正しい知識と情報が必要になるのです。
編集後記
日本人は金融リテラシーが著しく低いと言われています。
今、その事態を打開しようと教育の見直しや税制面の優遇など国が中心となって様々な施策が進められていますが、やはり義務教育だけでは限界があると感じています。
仮に大学まで出た場合は、16年間に渡って様々なことを学ぶことになりますが、その期間の3倍近く社会人としての生活を送ることになるわけです。
したがって、社会に出てからもより多くのことを積極的に学ぶ必要があると感じています。
お金のことについてもより実践的な視点で学ぶことができるのは社会に出てからであり、そこでの学びこそが極めて重要になるのだと考えています。

この記事を書いた人
クラウリング運営会社 サイバーブリッジ株式会社 櫻井
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